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んにちは。

今回は土壌診断のための土壌採取の方法をまとめたいと思います。

 

ぜひ2月に更新した「土壌診断のすゝめ」も合わせてご覧になってください!

 

 

 

1 用意するもの

 

土壌診断①

 

 

○移植ごて(300円程度)〈写真:下〉

 ※土壌診断スコップを(1万円程度)〈写真:上〉お使い頂いても構いません。

土壌診断スコップをお使い頂くと、簡単にきれいな円柱状で土壌を採取することができます。

 

 

 

 

2 採取箇所の選定

 

目的に応じて調べたい圃場もしくは場所より、少なくとも5か所から土壌を採取します。

5か所を混合することで、その土壌の平均的なサンプルとします。

採取箇所は圃場から万遍なく、下図のように対角的に選ぶとよいでしょう。

 

 

土壌診断2

 

 

 

 

3 採取方法 

3-1. 移植ごてを使用する場合

 

 

①まず表層を1cm程度削った後、縦に土壌を掘り、面を出します。

耕うん機等の深さ(10~15cm程度)を確保してください。 

 

図③

 

 

 

  ②次に面に向かって縦に円柱状に掬います。 

 

土壌診断4 

 

 

※必ず面で土壌を採取してください。 

図④図⑤

 

 

 上図のように三角錐状に採取してしまうと、表層と下層では養分量にバラつきがあり、正確な土壌診断が行うことができません。

 

 

 

③調査5か所から採取した土壌をよく混ぜます。

 

土壌診断7

 

 

 

④分析機関にもよっても異なりますが、250g程度の土壌を採取し、お近くの分析機関にお持ちください。 

 

 

○採取した土壌を乾燥する場合、風通しの良い日陰の場所に、薄く広げてください。条件にもよりますが、2日間程度で風乾します。

 

※この際ゴミなどの異物が混じらないようご注意ください。 

 

 

○風乾した後篩をかける場合、園芸用の2mm程度の篩を使用し、篩ってください。

簡単にほぐれる大きな塊は手でほぐして篩にかけます。篩下を分析に用います。

 

※この際も同様に篩掛けした土壌に異物が混じらないようにしてください。

 

 

以上の乾燥と篩掛けを行っておくと、分析機関でスムーズに分析しやすくなりますので行うことをお勧めいたします。

 

 

 

 

3-2. 土壌診断スコップを使用する場合

 

土壌診断スコップを使用すると、簡単に円柱状に土壌を採取することができます。

土壌に対し垂直に挿して、回し、引き抜きます。

同じように5か所より採取し、混合し、乾燥や篩を行い分析機関にお持ちください。

 

土壌診断8

 

 

 

土壌の採取は、一般的に作付後に行うと良いでしょう。

(水稲などの場合、収穫後の土壌が乾燥している状態だと採取しやすいでしょう。)

 

土壌診断を行い、農作物への肥培管理にお役立てください。

 営業の長井です!

平成298月愛知県東海市のハウスに定植されたふきが、平成304月に収穫期を迎えたので見学してきました。

 

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ふきはキク科の多年草、愛知県は全国シェア40%以上で出荷量日本一です。

ふきはこの時期に収穫のピークがくるように栽培をされている訳ですが、それはいったいなぜでしょうか?

理由は、「たけのこ」と関係があります。煮物として料理をされる際一緒に炊かれる「たけのこ」の収穫時期にふき需要が最も高まるからです。

 

 

今回見学させて頂いた生産者は、6月中に苗づくりを行い、7月に土壌改良材化成肥料を散布し、8月から9月に定植をします。

土壌改良材として試験区に当社肥料S-ミネカルを、対照区に石灰質肥料を、どちらも10aあたり100kgずつ手散布して頂きました。化成肥料は両区同じです。

 

 

 

4月の収穫作業は朝6時から始まり、ハウス内の気温が高まるのを避け、正午前に終わらせます。

 

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ふきはきゅうりと同様、植物体中の水分含量が高く、その水分保持や傷が付きやすいために取り扱いに注意が必要です。収穫されたふきはすぐに稲わらで作ったこもで巻かれました。

 

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してその後は重さによる選別作業を経て包装されます。

この包装作業を少しお手伝いしましたが、葉を折りたたみ、束が同じ重さになるようラッピングするのが難しくなかなかうまくできませんでした。

 

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収穫後は、圃場を掘り起こすそうです。

毎年株を更新し、土壌消毒をされていると教えて頂きました。

 

 

 

いただいたふきを私の家では母が油揚げと一緒に煮てくれました。

新鮮なふきのしゃきしゃきとした触感と、香りを楽しむことができました。

 

これまで何気なく食べてきたふきですが、今回の料理方法、味付けなどで興味が持てました。

こうした季節の野菜の味と香りは“舌で”つながってゆくのだと思いました。

 

食べるために少し手間のかかることもありますが、私のような消費者が旬の野菜を手に取る、そんな“一票”を投じる先に食を支える人たちがいることを改めて感じることができました。

   今回、老朽化水田に対しての農力アップの必要性についてご紹介させていただきます。

 

  作土中に粘土が少ない水田で、水稲耕作を長年継続した結果、鉄などが著しく溶脱した土壌で老朽化が起こります。

  土壌中の活性鉄が欠乏した水田に土壌有機物や含硫酸根肥料を施用すると、硫化水素が発生し根をいためるために秋落ち現象を起します。

  主に酸性岩を母材として耕土が浅く、粗粒質で下層は透水性のよい砂質または礫質の土壌に多くみられます。

 老朽化水田(杉本課長補佐)

  

  一般の水田土壌では鉄の含量は比較的高いです。しかし長期の耕作により、作土中の鉄が下層に溶脱して少なくなります。

 

  老朽化水田の若返りのためには、鉄含有資材を施用することが必要です。

  水稲の根を防ぐためには、遊離酸化鉄として1.54%程度あるのが望ましいです。また地力増進指針では0.8%以上が基準となっています。

   硫化水素ガスなどによる根腐れが発生する水田には、鉄含有資材の活用をおすすめします。

 

  当社農力アップは、ケイ酸や鉄を含む土づくり肥料で水田の若返りにピッタリの肥料です。ぜひご検討ください。

 

 

田植えが始まり、今作の水稲向け土づくりとして農力アップをご利用頂いていることを厚く御礼申し上げます。

 

今回農力アップ施用と米食味との関連性についてご紹介させて頂きます。

 

農力アップはケイ酸や鉄、ミネラル、微量要素など様々な成分を含んだ、オールラウンド土づくり肥料です。施肥時期は秋の収穫後から春の代掻き2週間前までと、いつでも施肥できることが特徴です。

 

水稲に対する農力アップの働きとして、農力アップの主成分であるケイ酸を補給することで葉や茎が丈夫になり、倒伏軽減に寄与します。また、受光態勢が良くなることで光合成を促し、籾へ栄養(でんぷん)を送る機能が高まるため、乳白米の軽減や食味の向上などお米の品質向上が期待できます。

 

そして、お米の食味を最大限引き出すには、玄米中のたんぱく質含有量が少ないお米をつくることが重要です。中でもケイ酸を補給することで葉中のケイ酸含有量が高まると、相対的に米粒中のたんぱく質含有量が低下するという研究結果も出ております。

 

農力アップに含まれるケイ酸は、ケイ酸カルシウムという形態で存在しており、この形態はケイ酸が溶け出しやすく効きやすいのが特徴です。そのため、従来の当社ケイ酸資材と比較して施肥量が約1/21/3と省力型土づくり肥料となっております。

 

このように米食味向上のための一つの手段として、ケイ酸を多く含んだ農力アップの施用がおすすめです。

 

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ただし、美味しいお米作りには土づくりだけではなく化成肥料の設計(特に窒素量および窒素の効かせ方)や水管理など、まめな生育管理が重要です。

 

今まで土づくり肥料をお使いにならなかった方も、従来のお米からさらに違いを出すポイントとして農力アップのような土づくり肥料を施用してみてはいかがでしょうか。

 

 

お近くのJAにて販売しておりますので是非ともお試しください!

 

 

 長谷川STぶろぐ