今年もあとわずかになって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

新潟県では寒さも本格化してきており、そろそろ雪の気配が濃くなってきました。

 

「雪」に関連して、S-ミネカルの特別な使い方をご紹介したいと思います。

 

 

最初にS-ミネカルについて、簡単にご紹介したいと思います。

 

このS-ミネカルは転炉スラグを原料とし、石灰分と微量要素をバランスよく含んでいます。

 

そのため、従来の使い方としては、石灰資材の代わりとして施用することにより、

酸性改良しつつ微量要素を補給することができるため、同時に土づくりもできるといった

面白い特徴を備えています。

 

さて、このS-ミネカルですが、「土づくり」という特徴の他に、

融雪効果」という特徴も備えています。

 

下の写真をご覧ください。

 

【融雪試験結果(H26 新潟県十日町市中条)】

S-ミネカル区

DSCF3373【記事写真①】

3月26日の様子。

DSCF3462【記事写真②】

4月16日の様子。

 

ご覧のとおり、早くも雪が消えてしまいました。

 

試験の結果、S-ミネカル区は慣行区に比べ、10日~2週間程度、融雪を早める効果があるようです。

 

熱を吸収する虫眼鏡効果と、鉄の酸化発熱反応がうまく作用して消雪が早くなっているようです。

 

写真では60kg/10a換算で散布しましたが、量を増やせば効果も高くなるものと考えられます。

 

融雪材利用の場合のポイントとして、融雪材としての効果を発揮した後も

S-ミネカル自体の肥料効果は失われるわけでないということがあげられます。

 

雪が消えた後、そのまま圃場にすき込んで頂くことによって、

従来の効果も期待することができます。

 

 

春作業を早く始めたい、石灰散布の手間を省きたいという方にお勧めの使い方になります。